歪んだモザイク

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「Doily Mosaic」のモチーフの中に、ひとつだけ正多角形が入っている。

これは五角形なんだけれど、それはそもそも

「モザイクの中の正多角形に五角形は在り得ない」

というところから来ている。

五角形を入れると、モザイクは何処かでひずむ。

正多角形の組み合わせのモザイクに五角形を入れると、何処かに正多角形以外の図形が入る。

なので「Doily Mosaic」は、最初からこうしたランダムな図形に描いている。

モザイクを描き始めた頃から、ずっと悩んでいたのが、色の数。

この「Doily Mosaic Box」を描いた時、元々5色のDoilyにひとつだけ色を足して描いた。

この技法の絵の具は基本的に混色が出来ないので(正確に言えば出来るけれどどんな色になるかは焼くまで判らないという事なのだが)、色数だけの絵の具が必要になる。

ただ、今の仕事で使える絵の具が4色で、

う~ん…(-“-;A

随分悩んでいたんである。

4色の組み合わせでこのランダムモザイクを描くというのは、実はかなり前からあれこれ試行錯誤していたのだけれど、とうとう依頼が来てしまって

三 (/ ^^)/

きゃー逃げろー(笑)

…しばらくお手上げ状態が続いていた。

それが、今日一時間ばかりエスキースを描いていたら、何だかあっけなく解けてしまって、

…これだけ悩んだのは何だったんだ~(T▽T;)

と、しばらくほ~っとしてしまった。

隣り合う色がランダムになっているので、図形を引くときに少し配慮が必要なのだけれど、本当にささいなデザインの変更で解決してしまった。

世の中、そんなものか~ガーン

半年くらい放置していたものが、するすると解けていって、そんな事もあるんだなと、

あんまり「こうしなくては」と考えないでもいいのかな、と、思ったりした。

知らないうちに型にはめてしまっている自分に気づき、もっと自由に考えてもいいのかと、マグ1個前にして、今日は自分も少し解けたような?気がした。

Doily-dot ボウル

 

「Doily-dot」のボウル、注文分が出来ました。

 

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これだけ描いてみると、何か壮観ですね(笑)。

 

 

 

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この「Doily-dot」は、手軽に使える上絵磁器というコンセプトで開発したもので、

上絵の繊細さを残しながら、下絵食器のように手軽に使えるという価格帯を実現したものです。

今はひとつ4500円で販売しています。

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全てを本物を見ながら描いているので、ひとつひとつ風合いが違います。

でも、それが「Doily」の持ち味だと思っています。

ペインターと名乗るからには、やはり手描きでなければと、そこだけは本気です(笑)。

 

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このドットも、この作品の風合いを強めている大切な要素。

イングレーズでなければ出ない風合いを持っています。

使っている様々なブルーの色の微妙な違いが、手に取ると分かってもらえると思います。

 

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ここまで描くと病気?(笑)と思われるほど、描いてますね。

でも、本当に苦労した分、この図案は今ではなくてはならない図案になりました。

「Doily」を描くようになって、絵が上手くなった(笑)。

 

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これでご飯を食べたり、お茶を飲んだり、いろいろなものを入れて楽しんでもらえたら、

この商品を開発した意味があったなあと、しみじみ嬉しく思います。