このところ、イングレーズの実験をしてるので、ついでにDoilyのボウルを描いて一緒に焼いている。
だんだん手の込んでいくDoilyも、いろいろやってみていいのではないかと思い始める。
この図案はこうでなければっていうのも、どんどんほどいていって、もっと可能性を出して行けたらいいなと思うようになってきた。
それと、今は上絵という手法を取っているけれど、元来のわたしの制作の方向性を考える機会となった「水と油」を描いて思ったのは、自分の出来ることをもっと掘り下げてみようという事だった。
立体をしていた事、素材をいろいろ触った事、そして他の表現方法をいろいろ通して、それを上絵に活かしていくことが、もっと自分自身にとって納得のいく作品になるのではと思う。
わたしのしていることは、上絵の基本的なものとは大きく離れているけれど、上絵の技術なしでは出来ない事でもあると思う。
2年前、渡欧した時に絵の具を買いに行って、その時感じたのは、「絵の具」というものを、ひとつの「素材」として考えられないだろうか、という事だった。
そして、上絵も素材と素材の組み合わせで作っていく事が出来ないだろうかという事だった。
今度の作品は、その第一歩のものになるのだろうと思う。
新しい上絵の可能性を、この手でもっともっと拡げていきたいと、あの深い眠りに入った陶磁器の町、ストーク・オン・トレントで深く深く思ったのだった。
わたしの手で出来る事など、たかが知れているかもしれないけれど、それでも何か出来る事があるのではないだろうかと、寒く凍った池の前で、誰も住まないこの町がいつかまた賑わうような日が来るのを、夢見ずにはいられないのだった。

